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第二回ピアノレッスンレポート

去る12月15日、リトモピアノルームにて「第二回指導者のためのピアノレッスン」が開催されました。師走のお忙しい中にも拘わらず、朝早くからご参加の先生方にお集まりいただきました。

さて今回は「スケールはピアノの命」と題し、文字通りスケールの重要さからお話がスタートしました。

スケールを弾く時、「左右の音が揃わない」「なめらかに弾けない」などの問題点はありませんか?それにはまず、良い手の形を作ることが非常に重要なのですが、中には指に独特のクセがついてしまっている方もいらっしゃると思います。そこで今回佐々木先生は、ペンとゴムひもを使って簡単に作れる、先生オリジナルの“良い手の形がとれる道具”を紹介してくださいました。

最初に、ご家庭の薬箱に入っている医療用のメンディングテープを指の間やクセのついてしまった指に貼ります。(貼り方がありますので注意!むやみに貼っても意味はありません)

そしてオリジナルの道具の登場です。このように首からぶら下げて使用します。(指の形は人によって千差万別。その人によってやり方が微妙に違いますので、写真だけを見てマネしないで下さいね。)

スタッフも実演中。

オリジナルの道具の使い方を参加者に説明してくださる佐々木先生。みなさん興味津々で説明に聞き入っています。

ここで、指にクセのついてしまったスタッフ(鍵盤に手を置いた時、4の指(薬指)が横に寝てしまう)が、実際に先生からテープを貼っていただき、さらにこの道具をつけて実演してみました。すると驚くことに手全体が自然に良い形になり、参加者のみならずスタッフ本人もびっくり!実はこのスタッフ、10代半ばの頃、当時習っていたピアノの先生に「その手のクセはもう治らないよ」と言われ非常に落ち込んだ経験があったのです。

もちろん、この道具を使えば魔法のようにすぐ良い手の形になれる訳ではありません。その形を見ながら、日々少しずつ訓練をしていくことで最終的に良い手の形が習得できるわけですが、それでも「治らない」といわれたものが、「今からでも努力すれば治る!」とわかっただけでも、救われた思いがしたようです。

「これはペンとゴムさえあれば簡単に作れるから、見るよりも実際に使ってみて。自分のクセや1の指と2・3・4・5の指の違いがわかるし、それぞれの指の力関係を調節することが出来るから」

「左と右は必ずしも同じ欠点ではないですからね。左横・右横に鏡を置いて自分の指の動きを客観的に見られると良いですね。弱い指には他の指からエネルギーを与え、弱い指を助けてあげるように。良い手で、良い形で、良い音でね!」

スケールは眠っていても弾けるようにしたいですね」と先生。

その他に・・・

・良い音を出すための脱力の仕方
・10度/6度/3度の音階を練習する事で得られる効果
・メトロノームを使ったスケールの練習の仕方

・・・について教えていただきました。

後半は、バッハの「インベンション第1番」と「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集」のレクチュアです。

前回のレクチュアにご参加頂いた方々から質問の多かった「子供がバッハのインベンションに入るとギヴアップしがちになるのはなぜか?」という質問について、まずお答えいただきました。

佐々木先生:「子供はなぜバッハが嫌だと言うというのでしょうか?」

参加者:「子供は左手が難しいからと言います。」

佐々木先生:「左手は伴奏ではないということをきちんと説明してあげると良いですね。右手のAさんと左手のBさんが同等の関係だから、どちらが王様で、どちらが家来ではないという事をね。」

次にバッハを教えるにあたって、教える側の問題点や教え方の対策をバッハとロマン派の作曲家達との大きな違いを例に出しながらわかりやすく解説して頂きました。

実際に具体例を挙げながら演奏される先生。みなさんお話に聞き入っています。

「子供に教える時は、どんな事でも必ず納得させなきゃいけない。命令はダメよね。子供が直したくなるように先生がもっていくようにしないとね。」

なるほど。実は生徒よりも教える先生の方が、ずっと根気がいるのかもしれませんね。

「では、あなたがAさん役、私がBさん役で弾いてみましょう!」と参加者と一緒に演奏される場面もありました。

「やはり、教える先生がバッハを好きにならないとね。」という言葉に一同納得。

その他に・・・
  ・『歌うこと』と『うねること』との違い。
  ・数多くの出版社から楽譜をどう選び、活用するのか
  ・バッハの構成のおもしろさをどう教えるか

…について教えていただきました。


最後に予定していた「何でも質問コーナー」は、前二つのレクチュアが非常に深い内容だったため、あまりたくさんの時間をとる事ができませんでした。参加者のみなさん、ごめんなさい!ぜひ次回のレクチュアで質問してくださいね。

今回は『講師と参加者の垣根をなくしたレクチュアにしたい』という佐々木先生からのご要望で、受講者にどんどん参加していただく事ができました。その結果、

「非常に実践的で、経験を踏まえた点がとても興味深かったです。鍵盤を触って
受けられたので良かったです」

「とても具体的で即実行できそうなことを沢山教えていただけました。敷居が高く
ない、温かい先生の講義、とても良かったです」

といったご意見をいただきました。せっかく良い講義を受けても、話を聞くだけでは、どうしても受け身になり、その結果しばらくすると忘れてしまう、というご経験はありませんか?聞くだけでなく実際にやってみる事が、習ったこと体えるする第一歩になると思います。この「参加型レクチュア」はぜひ今後も継続していきたいと思います。

また参加者の中から「今後も、ピアノ講師がいつまでも前向きにピアノに向かい、上達していくための企画をたくさん作って下さい。」という、大変ありがたく、嬉しいお言葉がありました。これからも、指導力のみならず、ご自身の演奏力のアップに、真剣に取り組んでいらっしゃる先生方のお役に立てるような企画を続けて行きたいと思っておりますので、乞うご期待!

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